必須アミノ酸について
■必須アミノ酸
人体には、およそ60兆個もの細胞があり、その細胞はたんぱく質によって出来ています。そして、このたんぱく質は20種類のアミノ酸から、合成されています。
アミノ酸は自然界に約300種類存在していますが、人体を構成しているのはその中の20種類。このなかの人が生体内で合成することが出来ないアミノ酸が必須アミノ酸です。つまり、必須アミノ酸は外界に依存していかなければならないということですね。
すべてのアミノ酸はアミン基とカルボキシル基をもった両性化合物で、種類によってベンゼン核の芳香族であったり、脂肪族であったりすします。そのどの種類にも必須アミノ酸は属し、基本骨格に特有のものはありません。
また、植物も動物ほどではありませんが必須アミノ酸を持っていて、アミノ酸スコアという指標があります。
この指標は必須アミノ酸の含有量がヒトの必要量に対しての割合なのですが、動物性食品が100%であるのに対し、植物性食品は85%程度しかありません。
■必須アミノ酸の定義
1.体内で合成できず、できたとしても必要量をまかなうことができないアミノ酸のこと。
2.これらのアミノ酸は、栄養を健全に保つために、食物から摂らなければならない。
3.不足するとたんぱく質の合成が損なわれ、組織の維持や正常な発育が困難となる。
■必須アミノ酸の種類
イソロイシン・ロイシン・バリン・トリプトファン・リジン・スレオニン・ヒスチジン・メチオニン・フェニ−ルアラニンの9種類のアミノ酸を必須アミノ酸といいます。
1986年からは準必須アミノ酸のアルギニンが加わり10種に。